心臓が悪いと歯が痛くなる
2018年06月08日
昨日は、国立病院機構熊本医療センターの研修会に参加してきました。
タイトルは「虚血性心疾患の診断と治療」というもので、循環器内科部長の
藤本先生の講義でした。
虚血性心疾患と言えば、狭心症と心筋梗塞が代表的な疾患です。
では、なぜ我々歯科医師が聞く必要があるのかと言いますと、もちろん
そのような疾患を持った患者さんを診療するときに、気を付けなければいけないことを学んで
事故を未然に防ぐことが一番の目的ですが、実は症状として、心臓以外の所に
出ることがあるという事で、例えば肩が痛く感じて整形に行ったり、
みぞおちが痛くて消化器科に行ったりすることもあるそうです。
その一つとして、歯が痛く感じることがあります。これは、以前から言われていること
なのですが、我々もいざ歯が痛いと訴える患者が目の前に現れた時に、心臓かも
という発想は、なかなか出てきません。
歯が痛くて歯の検査をしても特に異常がない人の中に、実は心臓に原因がある人が混じっている
可能性があることを、あらためて意識して診断していこうと思いました。