避難時に気を付けること|熊本市南区の歯医者

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避難時に気を付けること

2016年06月03日

今回の熊本地震に被災された方には心よりお見舞い申し上げます。熊本が1日も早く以前のような日常を取り戻すことを願っております。

今回の地震では、家の倒壊や電気・ガス・水道などのライフラインの断絶で、たくさんの方が避難生活を余儀なくされています。避難生活が長く続くと、そのストレスから体の抵抗力が落ちて、虫歯、歯周病の悪化や口内炎が起りやすくなります。特に高齢者では、口の中の汚れが原因で誤嚥性肺炎を引き起こす事があり、場合によっては命に係る事もあります。お口の中を清潔に保つことにより、これらの病気の予防に努めましょう。

私もたくさんの避難所を回って歯科関係の物資を供給し、口の中で困っている事はないか聞き取りを行い、場合によってはご指導をさせていただきました。避難所にはたくさんの支援物資が全国から届いておりました。食料はどうしても簡単に調理できて保存がきくものが主流となりますので、インスタント食品やスナック菓子などが多く、野菜や果物といった繊維を多く含む食材は不足しがちです。線維物はしっかり咬まないと飲み込めませんので、必然的に噛む回数が多くなり、唾液の分泌も多くなります。また、繊維が歯を機械的にこする事によって清掃効果も期待されますが、避難所の食事では繊維物不足からその効果が低下しがちです。

また、トイレに行くのが億劫になるため水分の補給を控えがちになり、エコノミー症候群だけでなく、飲み物による口の中の洗浄作用も落ちてしまいます。

その様な厳しい環境の中で、ぜひ気をつけていただきたい事は、具体的には

夜、寝る前にはできるだけ歯みがきをしましょう。

 寝ている間が、口の中の細菌が一番増殖しますので、最低、寝る前だけは歯みがきをしてください。

・歯みがきのできない時は、ブクブクうがいをしましょう。

 うがい薬を使ってのうがいが理想的ですが、手元になければ水道水をお口に含んでブクブクうがいを最低15秒間行いましょう。3回繰り返すとさらに有効です。

・入れ歯のお手入れが必要です。

 食後には、歯を磨いた後、入れ歯も歯ブラシで丁寧に内面と歯の部分を磨きましょう。磨いた後で義歯洗浄剤につけると、より効果的です。

・よく噛んで食べましょう。

 よく噛んで食べると唾液がたくさん出て、口の中の汚れを洗い流す効果や菌を減らす効果があります。

・子供たちは、甘いものの食べ過ぎに気をつけましょう。

 食べたら、歯磨きやうがいを心がけましょう。

今回のような地震は今後2度と起こらない事を願うばかりですが、熊本は台風など他の自

然災害に遭う場合もあるかと思いますので、今後に備えて避難時にお口の中で気をつける

ことをしっかりと頭に入れておいて下さい。

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