白い詰め物が外れる
2021年08月30日
白い詰め物が欠けたり外れたりして、やり替えや詰め直しをする事があります。
白い詰め物は、合成樹脂を接着剤で歯に接着させています。
イメージ的には、割れたお茶碗を接着剤で修復したような感じでしょうか。
元の歯と同じという訳には行きませんよね。
当然ながら、接着力には限界がありますので、そこに限界以上の力がかかってしまうと、欠けたり外れたりします。
咬む力は、瞬間的には自分の体重くらいの力がかかるとも言われています。
咬むときは、詰め物全体に均等に力がかかるのではなく、接触している面にピンポイントに集中して力がかかります。
例えて言えば、足をハイヒールのかかとで踏まれるような感じでしょうか。
体重が軽い女性から踏まれても、かなり痛いですよね。圧力が集中すると、そうなります。
特に奥歯は、咬む力が強烈にかかりますので、条件が良くないと、長持ちしません。
もちろん、咬む力が強い人や、固いものが好きな人、歯の欠損があって力が集中しやすい人など、個人差がありますので
長持ちするかどうかは、一概には言えませんが、破折や脱離を繰り返すようでしたら、他の方法を検討された方が良い
場合もあります。
材料の進歩で、以前よりも治療成績は上がってきていますが、前述しましたように、個人差がかなり大きい所があります。
白の詰め物の方が処置が簡単で、見た目も良いので、多くの方が希望されます。
我々もなるべくご希望に添えるようにしますが、場合によっては、白い詰め物に固執するあまり、歯の寿命を
短めてしまう事もありますので、ご注意下さい。