かみ合わせの大切さ、パート2
2018年05月12日
これも前回の方のブログから引用です。
皆さんは手塚治虫原作の「どろろ」という作品をご存知でしょうか。妻夫木聡、柴崎コウで映画化もされました。体の48ヵ所を魔物に奪われたまま生まれた主人公百鬼丸が、
盗賊の子供どろろとともに、魔物と戦い、自分の体のをひとつひとつ取り戻していくという話です。手を取り戻したり、眼を取り戻したり・・・。
私は、いつも考えていました、なんで普通の人が普通にできることが、自分にはできないのか。体を使ったこと、あるいは体つき、または考え方や人間関係でも。
しかし、噛み合わせ治療に出会ったことで、人と比較して足りなかった部分をだんだん取り戻していく気がしたんです。曲がった膝が開いてきたり、骨格の曲がりが治ったため、姿勢や歩き方が改善したり、持ちよい眠りが得られるようになったり、疲れやすさやだるさがなくなったりと・・・。
そして、両方の歯を同時に噛み合わせることができたことにより、これまで感じることができなかったとても爽快な気持ちになりました。やはり人間という生物の一番基本的なストレス解消は、歯を正しく噛み合わせるということらしいです。
それがそれまでの自分にはできなかったのです。歯を噛み合わせて、精神的に落ち着くことができた私はそのときハッと気が付いたんです。
『俺は一体今まで何をやっていたんだろう。今考えてみれば、昔自分が怒らせたり、傷つけたり、喧嘩した人は多かったけど、もし自分が今のように精神・身体的にも少しは通常な状態で彼らに接していたら、その中の大半とは仲良くできたんじゃないか』と。
明るいクラスの人気者だったけど、俺とは口をきこうとしなかったT君。
どの男子にも優しいけど、俺には冷たかったNさん。
仕事を熱心に教えてくれたけど、物覚えの悪い俺を見限ったKさん。
なぜか廊下で俺とすれ違うたびに舌打ちするA君。
調子にのって馴れ馴れしい態度をとったため、一緒に仕事し辛くなったEさん、等々・・。
念のため述べておきますが、私は医者から正式にADHDの診断を受けたわけではありません。その類の医者にいったこともなければ、抗ウツ剤、向精神薬など薬品を飲んだこともありません。ただ本で見たADHDの諸症状に自分が全て該当していたことと、長年他人との隔たりに苦しんできたことだけです。
このブログを読んで、噛み合わせで発達障害改善になるのかと疑問を持つ人も多いと思います。「発達障害は治らない」という誰が決めたかわからん既成概念を頑なに信じ、ずっと薬物に頼り続けるのもいいかも知れません。だけど覚えておいて下さい。
薬は(一部の例外を除いて)病気の諸症状を一時的に緩和させるための物であって、病気を治すための物ではないということです。
なぜこんなこというかというと、私自身、幼少より鼻が悪く耳鼻科でもらった薬を飲んでいましたが、効いたのは初めだけで、すぐ元に戻ってしまうということに疑問を感じていたからです。
『鎮痛剤や各種薬物の使用により、病人の苦痛を和らげるという対症療法が現在の医学の主流となり、苦痛は一時的に抑えられるかもしれないが、病気は悪化するという結果になってしまいました。(西式健康法 樫尾太郎著)』
『西洋医学の進歩によって、どんな病気も治せる日が、そう遠くない将来にやってくるという幻想を、誰もが漠然とではあるが信じていた時代があった。ところが20世紀も終わりに近づいた今、西洋医学が治せる病気の種類は、じつは非常に限られたものでしかない、ということに私たちは気付かされてしまっている。現在の医療制度のもとで、病院で治療を受けて治る病気と治らない病気を比べれば、実は治る病気のほうがはるかに少ないというのが事実である。(噛み合わせの驚異 正井良夫著) 』
私の母は30年以上の経験を持つベテランの看護師でした。しかし、そのプライドゆえ「病気には薬なんだ」という考えを変えることができず、父が高血圧を患い始めてから、血圧が高いとすぐ降圧剤を飲ませました。
病院の処方する降圧剤や昇圧剤は血管を化学的に膨張・収縮させて(いわば化学物質)、見た目の血圧は安定させます。しかし、それでは治ったことにならず、いつまでも薬を飲み続けなくてはなりません。それに、長く薬を飲み続けると、それを処理する腎臓や肝臓に負担をかけていくことになります。血圧を下げる体操は私の調べたところではたくさんあります。つぼのマッサージ、毛管運動、腹式呼吸その他たくさん。本来は、まず自分で動くことにより、体の治癒力を高め、それでもうまくいかないとき、緊急の症状が出たとき、しょうがなく薬は飲むものです(幼児やお年寄りなど例外もありますが)。
私が実家の母に電話でいくら話しても、意地っ張りな母はそれを頑なに拒み、
「 病気には薬なんだ、お前のいうことで治るんだったらみんなやってる、甘ったれんな! 」 と怒っていつも電話を切っていました。
しかし、それから半年もたたないうちに父は脳出血で倒れ、かろうじて命はとりとめたものの、半身に麻痺が残り、自律神経をやられたためか、顔から笑顔は消え、鬱の症状を呈するようになりました。 薬は高血圧を治さず、だんだんと体を弱めていたのです。それ以来、母も少しは私の言うことを聞いてくれるようになりましたが・・・・。
皆さんにも安易に薬や対症療法に頼ってほしくないのです。
噛み合わせ、薬の話など長くなりましたが、多動性、注意力欠如、衝動性、単調作業への過集中などが、噛み合わせ治療により改善され、普通に仕事ができるようになったこの経験を、私は自身を持ってADHDに悩む人たちに伝えたいのです。黙って自分の中だけで終わらすのはあまりにもったいないからです。
ADHDに悩む方、親戚にADHDを患う人がいる方。 噛み合わせを治すという一つの方法で、なにか希望が見出さればそれでいいんです。 こういう一つの方法があるんだと覚えておいて頂ければ幸いです。